昨年送られてきた株式関係書類の整理をしています。
昨年12月に九州旅客鉄道株式会社 (9142)の2021年度中間報告書が送られてきました。
そして、今期の配当金の分配について、中間配当金はなくて、期末配当金だけであることを知りました。
九州旅客鉄道株式会社 (9142)
事業は、運輸サービス、建設、不動産・ホテル、流通・外食、その他の5つのセグメントから成り立っています。
本業の「運輸サービス」部門の利益が減収減益です。
そのため、それを補完するため旅行・ホテル、不動産、船舶、飲食業、農業など事業の多角化を推し進めています。
営業範囲は九州のみならず首都圏などや日本国外にも事業を展開しています。
営業利益
「運輸サービス」からの利益はマイナスですが、その他の事業の利益によって、補っています。
事業の多角化によって、経営の安定を目指している印象です。
今期(2021年度)の配当方針
九州旅客鉄道では、株主への利益還元について、経営上の重要施策の一つとして位置づけられていて、長期安定的に行っていくと考えられています。
配当について、毎年9月30日を基準日として中間配当をすることができる旨を定款に定めていて、これまで中間配当及び期末配当の年2回に分けて行ってきました。
しかし、2021年3月期については、新型コロナウイルス感染症による今後の業績への影響等を慎重に見極めるために、中間配当金は行わず、期末配当の年1回となりました。
そして、2022年3月期の配当予想は、1株当たり年間配当金93円が予定されています。
参考指標
PER(株価収益率) | 41.67倍 | 15倍を上回っているので割高 |
PBR(株価純資産倍率) | 1.06倍 | 1倍を上回っているので割高 |
配当利回り | 3.58% |
2022年2月15日 現在
株価チャート
過去10年の株価の動きです。
下値圏で推移しています。
2022年2月15日 現在
株主優待
権利確定日
毎年3月31日
但し、株主優待を受けるためには、権利付き確定日に株式を保有しておく必要があります。
権利付き確定日:決算日の2営業日前
株主優待の内容
3種類の優待券をもらうことができます。
鉄道株主優待券
1枚につき、一人あたり片道の運賃・料金を5割引で利用できる割引券
所有株式数 | 内容 |
100株~500未満 | 100株ごとに1枚 |
500株~1,000株未満 | |
1,000株~10,000株未満 | 10枚+1,000株超過分200株ごとに1枚 |
10,000~20,000株未満 | 55枚+10,000株超過分300株ごとに1枚 |
20,000株以上 | 100枚 |
JR九州グループ株主優待券(500円分)
JR九州グループの各利用対象施設で現金同様に利用できる割引券(共通券タイプ)
所有株式数 | 内容 |
100株以上 | 一律5枚(500円×5枚) |
JR九州高速船株主優待割引券
福岡~釜山間を運航するクイーンビートルスタンダードクラスを往復10,000円で利用できる割引券
(注意)
新型コロナウイルスの影響により、クイーンビートル(福岡~釜山航路)の就航日は未定
(2021年11月時点)
所有株式数 | 内容 |
100株以上 | 一律1枚 |
長期保有株主優待制度
株式を長期にわたり保有している株主について、「鉄道株主優待券」及び「JR九州グループ株主優待券」が追加で発行されます。
長期保有株主優待の内容
所有株式数 | 内容 |
500株以上 | 鉄道株主優待券1枚+JR九州グループ株主優待券(500円分)2枚(1,000円相当) |
1,000株以上 | 鉄道株主優待券2枚+JR九州グループ株主優待券(500円分)4枚(2,000円相当) |
対象株主
毎年3月31日の最終の株主名簿に記載または記録された、当社株式を5単元(500株)以上所有し、かつ、1単元でも継続して3年以上保有している株主。
保有期間の判定
「継続して3年以上保有」とは、毎年3月31日及び9月30日を基準日とする株主名簿に、同一の株主番号で連続して7回以上記載または記録された株主です。
なお、保有期間の判定については、権利確定日(毎年3月31日)から過去に遡って行われます。
満3年目の判定日直前に買い増しをする
毎年3月31日時点での所有株式数が500株以上であれば、直前3年間の保有株式数が500株未満であっても長期保有株主優待の対象となります。
つまり、株式保有数が1単元(100株)だったとしても、7回目の株主名簿への記載又は記録の判定日(満3年目直前の権利付き確定日)直前までに500株に買い増しをすれば、長期保有株主優待制度の対象株主になります。
保有期間中の注意点
保有株式を全て売却して買い戻された場合や証券会社の貸株サービスをご利用されている場合などは、株主番号が変更され、対象から外れる可能性がある。
配当金と株主優待が魅力的なので株式を継続保有
配当利回りの高さと株主優待に魅力を感じたので、株式を購入しました。
今期について中間配当金はありませんが、期末配当金が高いことには変わりありません。
また、株主優待も魅力的です。
現状の配当金と株主優待が続く限り、株式を継続保有します。